BitZenyのマイニングをする前に知っておきたい負の側面

仮想通貨マイニング

 

最近、CPUマイニングの話をよく耳にするようになりました。

GPUのような高額パーツがいらず、メーカー製PCやスマートフォンでもマイニングができるということで、マイニングを手軽に始められるのが人気のようですね。

中でもBitZeny(ZNY)はマイニングを始めるための解説サイトやツールが充実しているようで、他の通貨に比べて参加者も多いようです。

ビットゼニー(BitZeny)

 

ただ、ビットゼニーは少し特異な歴史を抱えている通貨なので、その負の側面を知ったうえでマイニングに参加するべきだと思っています。

(2018年3月18日追記)BitZenyをGPUマイニングできるようになってしまいました。

BitZeny・KOTOがGPUマイニングに対応しました

2018.03.19

 

ZNYをマイニングする前に知っておくべきこと

ビットゼニーは2014年に誕生していて、意外に長い歴史がある仮想通貨です。

今回は過去の流れから、現在にも影響している話を書いてみたいと思います。

開発者不在だった話に直接は触れません。

今は新開発陣もいますし、今後への影響は軽微でしょう。

マイナーが知っておくべきことは2つ

  1. ビットゼニーは既に80%弱が採掘されています
  2. 一部のマイナーがZNYの大半を保有しています

 

これらの前提を知ったうえでマイニングに参加すれば、「想像していた感じと違う」ということもないかと思います。

1. ビットゼニーは既に80%弱が発行済

みなさんがマイニングしているBitZenyは、既に発行上限2億5000万枚のうち80%弱(約2億枚)が発掘済です。

直近では2017年9月24日に半減期を迎えており、発行枚数の増加スピードは鈍化しています。

半減期とはブロック発見ごとに発行されるマイニング報酬(Block Reward)が半分になるイベントで、ZNYは約1年半ごとに250枚→125枚→62.5枚と半減してきました。

 

3年前の4分の1のマイニング報酬で、残りの20%をマイナーが採掘しようとしている状態ということですね。

ビットコイン半減期

 

ちなみに、ビットコインも2018年1月に発行上限の80%に達しています。

半減期:マイナーへの影響

マイナーへの影響としては、純粋にマイニングにより受け取ることができる通貨の量が減ります。

ソロマイニングでもマイニングプールでも同じように影響を受け、半減期を迎えると同時に1ブロックあたりの報酬は減少します。

2ちゃんねるレス 5ちゃんねるレス

 

ビットコインの場合、半減期を迎えてマイニング報酬が半分になっても、価格が倍以上に伸びているためマイニング参加者が増え続けているという背景があります。

ビットゼニーのマイニング参加者が増えているのは、合理的な理由以外のものがありそうです。

それが「人気」なのでしょう。

半減期:価格への影響

半減期はマイニング報酬が減って、マイナーによる売り圧力が減少するため、需給が改善して価格上昇につながと言われています(マイナーはマイニング報酬をすぐに売るため、その報酬が減れば売り玉が減るということですね)。

ビットゼニーはビットコインと同じ2回の半減期を迎えていて、売り圧力は減った状態で現在の価格があるという話になります。

ただ、価格は半減期で決まるものではないので、将来への期待のほうが価格形成に大きく影響するでしょう(これまでの半減期は気にしないでいい)。

2. 一部のマイナーがZNYの大半を保有

最初に断っておくと、開発者不在の中でマイニングしてきた人たちは感謝されるべき存在です。

未来が見えない通貨に電気代を費やしてマイニングし続け、ビットゼニーが消滅せず今日存在しているのはマイナーのおかげです。

ただ、リップル(XRP)やネム(XEM)のように最初から上限まで発行されているフルプレマイン通貨ではなく、PoW通貨にも関わらず一部の保有者に通貨が偏在してしまうという特異な状況を作り出してしまったのも事実です。

BitZeny長者番付

BitZeny長者番付 https://anban.info/zny

 

2018年3月4日現在、約2億枚の発行済数に対して、上位40アドレスで1億353万ZNYを保有しているようです。

「数人」ではないと思いますが、アドレスを分散させているだけで、ユニークにしたら確実に40アドレス = 40人ではなさそうです(もっと少ない)。

どれが取引所・プールなのかはトランザクション数を見れば容易に想像できます。

ビットゼニーの取引所・プールは上位保有者のアドレスとしてはリストアップされていないようですね。

上位に取引所・プールと思われるアドレスが散見されるMONAと比べて、少数の「個人(取引所・プールではない)」と思われるアドレスが発行枚数の過半を保有している特異な状況であることが分かります。

価格上昇の恩恵の過半を、極めて少ない人数が享受する前代未聞の構造です。

これはマイナー以外に取引する人も知っておくべきことだと思います。

現在進行形で抱えている問題もあります

これは過去ではなく現在の話で、みんなで改善しましょうという話です。

LA BitZeny Poolのハッシュレートが高い

最近は分散化の呼びかけで改善傾向ですが、マイニングプールのLA BitZeny Poolにハッシュレートが集中しています。

LA BitZeny Pool ハッシュレート

 

これはマイニング方法の解説サイトがLA BitZeny Poolを前提に書かれていて、そこに人が集中しやすいという状況が原因だと思われます。

分散しましょう。

個人的に相当トランザクションの多い普及段階ではない限り、いわゆる51%攻撃は大した話ではないと思っていますが、非中央集権の通貨である以上はハッシュパワーは分散させないといけないと考えています。

合理的にマイニングを楽しみましょう

環境は人によって違うので参考値ですが、今この瞬間のビットゼニーのCPUマイニングはスペックの高いCPU以外は赤字になっている可能性が高いです。

そして、赤字 = 取引所で買った方が安い というのが合理的な考え方です(ただ、ZNYが上場しているCryptoBridge・C-CEXは非推奨なので選択肢もないですが…)。

実際、以下のCPUでマイニングしてみると採算割れになってしまいます。

  • Ryzen7 1700 6.4 khash/s
  • Core-i7(第3世代) 1.9 khash/s
  • Core-i5(第7世代) 1.8 khash/s

 

これらをワットモニターで計測してみると電気代は141円/日です。

それに対して、Profitは 20 ZNY/日に届かないレベルです。

そうなると、1 ZNY = 7円超 が損益分岐点ということになってしまいます。

ビットゼニー価格

 

私も然り、将来の値上がり益を期待してマイニングするというのは大原則だと思いますが、ここまで書いたとおり、ビットゼニーの現状は決してマイナーに良い環境ではないです。

非合理的な「CPUマイニング」で盛り上がるのは、正直よく理由が分からないです。

 

他の選択肢を知った上での選択なら良いですが、BitZenyしか知らずにCPUマイニングに挑戦しているのであれば、もう少し視野を広げてみても良いかもしれないですね。

実際、CPUマイニングできる通貨は増えてきています。

 

某掲示板以外はダウンサイドの情報を見かけないのが不思議でしたので、あえてビットゼニーが抱える負の側面というものにフォーカスしてみました。

興味の有無はあっても、通貨に好き嫌いはありません。

ちなみに、私自身は今でもハッシュレートは落としつつZNYをマイニングをしています。

(2018年4月13日追記)ZNYのマイニングは1ヶ月前くらいから止めています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事がBitZenyのCPUマイニングのお役に立てれば幸いです。




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