彗星のごとく現れてKOTOを上場させた仮想通貨取引所のEXVOですが、取引所以外にEXVOという取引所と同じ名前の仮想通貨も発行(開発)しています。
そして、仮想通貨EXVOを仮想通貨取引所EXVOに上場させています。さらには、仮想通貨EXVOをマイニングするための公式マイニングプールも用意していました。
今回、仮想通貨のEXVOをGPUマイニングしてみたので、その方法とマイニング結果を書いてみたいと思います。
そもそもの「EXVOとは?」については、下記の記事を参考にしてください。
今のところ夜逃げした JamBTC よりはマシに見えますが、警戒は怠らない方が良いですね。
EXVOのマイニング方法
EXVOの公式マイニングプールは NOMP(事前登録不要なプール)なので、ウォレットアドレスとマイニングソフト(私の場合は ccminer を使用)があれば始められます。
EXVO.io – Official Mining Pool (GOXしました)
ここでマイニングをしていました。
1. EXVOアドレスを用意します
私はEXVOの取引所で口座開設をして、手っ取り早くEXVOアドレスを手に入れました。本格的にEXVOを使うならローカルウォレットも用意しますが、そんな日は来ないでしょう。


ということで、EXVO取引所で発行できるDeposit用(入金用)のアドレスを、マイニング報酬の受け取り口座に指定しました。細かい金額が断続的に入金されるので、これはJamBTCが「やめてくれ」とアナウンスしていた方法ですね。
ローカルウォレットもGitHubで公開されていて、マイニングプールのページにリンクがあります。JAVA使用かつブロックチェーンの全データをダウンロードする必要あるようなので、私は最初から使うのは見送りました。
2. バッチファイルを作成します
ccminerを持っていない場合、下記公式サイトのリンクからでもダウンロードしてください。
設定方法は公式ページに書いてありますが、私は別の方法にしました。
EXVO – Getting Started(GOXしました)
公式サイトで案内されているccminerのconfigファイルを触る方法は不慣れなので、いつものようにバッチファイル(.bat)を作って起動させます。
下記がマイニングプールの情報です。


これだけで情報は十分そうです。
- アルゴリズムはMONAと同じ Lyra2re2 です
- 払い出しは PPLNS(報酬確定時にマイニングしていないと受け取れない)
- プールからウォレットへの払い出しは 0.5 EXVO 以上になったら
- プールフィーは無料
- 難易度自動調整なので、ポート番号は一番低いのを選んでおけばOK
ということで、また適当な名前のバッチファイルを作りました。


その中身に下記の一行を記述しています(青色が人によって変更する箇所です)。
NOMP(事前のユーザー登録が不要なマイニングプール)なので、-u にはウォレットアドレスを指定し、-p のパスワードは不要です。
GPUが複数枚あって一部しか使わない場合を除いて、-d のオプションは丸ごと書かなくて大丈夫です。
採掘難易度(ディフィカルティ)は自動調整なので、一番低い4500のポート番号からスタートで問題ないでしょう。
あとは、作ったバッチファイル(.bat)を実行するだけですね。
マイニングプールのページのメニューにある ”Miner Wallet Lookup” で自分のウォレットアドレスを検索すると、“MINER HASH RATE” に自分のハッシュレートが表示されます。


ハッシュレート自体はリアルタイムで反映されるので、ここが何も表示されない場合は何かがうまくいっていないと思われます。
ちょうど24時間マイニングした結果
2018年4月9日10時50分から始めて、翌日の同時刻まで24時間だけマイニングをしてみました。
その結果がですが、まず最初に「もはや先行者利益は存在しない」ということを書いておきます。
参入タイミング
今回マイニング始めたタイミングは、3月31日にEXVO公式マイニングプールが始まった9日後です。
下記画像はマイニングを始めた時点の公式プールの情報です。マイナーは18人で、プールハッシュレートは19.6GH/s、ディフィカルティは1891でした。


すぐに分かる人が多いと思いますが、ハッシュレートの単位が GH/s (ギガハッシュ)です。
マイニング結果
弱小マイナーとして、NVIDIA Geforce GTX 1060 6GBと3GBの2枚で参加したところ、以下のような結果でした。
MH/s(メガハッシュ)です。先ほど、プール全体は GH/s でしたね。


19 GH/s の世界に 72 MH/s で挑んだ結果、24時間で 1.32637 EXVO (66円。1EXVO=7000satoshi換算)のマイニング報酬でした。
4月11日現在、1 EXVO = 4500 satoshi まで暴落しているので、円換算すると42円ということになりますね…。GPUの電気代が168円(240Wh)なので、完全に赤字マイニングという結果に終わりました。
マイニング報酬の受け取りを取引所のアドレスにしていたので、残高は下記のとおり取引所のBalanceページで確認できました。


ちなみに、申請して審査を受けて 1000 EXVO を払えば、取引所のEXVOに通貨を上場させることができるようです。
まとめ
公式マイニングプール初日から始めたJagaricoin(JAGA)では、ASICのあるアルゴリズム(Scrypt)にGPUで挑むのは無理ゲーであることを学びました。
そして今回、EXVOのようなよく分からない通貨であっても、リリースした開始直後からマイニングファームのような桁違いのハッシュレートを出すマイナー(もしくはNiceHashでハッシュレートを買うような人)が押し寄せている事実を確認しました。
現在のビットコイン相場では、普通に既存のコインを掘っていても利益が出ないので、みんな同じことを考えているんですね。
もはや「先行者利益」は存在せず、存在したとしても束の間なのでしょう。すぐ埋まってしまいます。
他にもCPU・GPUのマイニングに関する記事を色々と書いていますので、興味があればご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事がEXVOの利用を検討するにあたっての参考になれば幸いです。