ふるさと納税はワンストップ納税を使わず1万円ずつ寄付がおトク

ふるさと納税で日本を元気に

iDeCo(イデコ)と並んで「利用しない人は損している」の代表格である“ふるさと納税”ですが、まだ利用していない人はいないですよね??

ふるさと納税ポータルサイト|総務省

 

サラリーマンは今年度の所得も着地が少し見え始めたら、ふるさと納税の上限金額を意識して動き出しましょう。ふるさと納税サイトのシミュレーションは昨年度の所得をベースにする計算で、今年度のふるさと納税は今年度の所得に対して計算することにだけ注意してください。

ふるさと納税の寄付上限金額

 

食品などの「旬」を逃してしまうので、「年間収入(寄付上限金額)が明らかになる年末にまとめて…」というのはオススメできません。

ここまでの収入に応じた金額だけでも、少しずつ寄付していくのがオススメです。

 

今回は、利用するだけで丸儲けなふるさと納税で、さらに「損をしない注意点」「さらにトクするための方法」について、ふるさと納税歴5年の私が実際にやっていることを書いてみたいと思います。

ちなみに、今回の話は税金・控除などの小難しい話ではなく、単純に選ぶ際によく見ておいた方が良いことを書いているだけです。

ふるさと納税で損しないためのポイント

まずは、ふるさと納税で「損をしない」ための話です。

ふるさと納税で返礼品を受け取っていれば、既に「トクしている」というのは間違いないと思いますが、その返礼品選びで注意したほうが良いポイントがあります。

簡単にまとめると、以下のとおりです。

  1. 金額と数量が比例しない返礼品に注意しましょう
  2. ワンストップ特例制度は寄付先が5自治体以内なら6回以上の寄付でも使えます
  3. 定期便は還元率が悪いです
  4. 基本は1万円ずつを目安に寄付しましょう
  5. ふるさと納税のためだけにでも確定申告しましょう

 

どれも少し注意すれば感覚的に分かることですが、「面倒くさがると損をする」という落とし穴があります。特に、確定申告を避けると、それが制約となり「損する」可能性が高くなりますね。

損してませんか?!ふるさと納税はワンストップ特例制度ではなく確定申告しましょう – 豊かな暮らしナビ

損しないためには面倒くさがらないこと

例えば、自己負担2,000円になる寄付金額の上限が10万円の場合、どのように自治体や寄付金額のアロケーションを考えますか?

ワンストップ納税を利用する場合は合計10万円を5自治体以内に寄付するわけですが、これを1自治体1口の合計5口(5回で10万円の寄付)に収めようとしたら、まず高確率で損する(還元率が悪い)ことになります。

さらに、ワンショットで10万円の高額寄付をする場合、よほど調べて返礼品を選ばない限り、還元率が悪いものを選んでしまうことになってしまいます。

具体的に見ていきましょう。

寄付金額と数量が比例しない返礼品

まずは寄付金額と返礼品の還元率に関するパターンを整理してみます。

 

ケース1:寄付金額と返礼品が比例

これは損得のないケースで、寄付金額に比例して返礼品が増えます。

うなぎの寄付金額別の分量比較

上記の例では、1万円あたり2尾となっていて、金額を増やせば1万円あたり2尾の範囲で増加していきます。

 

ケース2:寄付金額が増えるとおトク

次は、ネット通販で言う「まとめ買い」の要領で、金額を増やすと数量が増えるというケースです。

メロンの寄付金額別の数量比較

 

感覚的にはこれが一番しっくりくる形ですよね。上にあるメロンの場合、1万円では2玉ですが、倍の2万円だと倍の4玉を超えて6玉になっています。

金額を増やすことで、1つあたりの単価が下がるという「まとめ買い」のメリットがあるパターンですね。

 

ケース3:金額を増やした分ほど返礼品が増えない

これがワンストップ特例制度の制約があるからこそ、分かっていても陥ってしまう恐れのあるです。

自治体も狙っているのかも知れません。

米の寄付金額別の数量比較

 

上の例では、1万円6kgですが、2倍の2万円にしても1.5倍の9kgにしかなりません。

2倍の金額にしても、1.5倍の対価しか得られないというのは不思議な現象ですが、ふるさと納税の世界では往々にして見られます。

これがきちんと調べない「面倒くさがり」だと損する一つの例です。

まさか、金額を増やしたのにもらえる量が減るとは思わないですよね。

数量限定でない限りは何度でも寄付できるものが多いので、こういう場合は複数口分にして寄付したほうが絶対におトクです。

何度も申し込み可

 

ワンストップ特例制度は5自治体以内であれば、返礼品の種類や回数に限らず利用することができます。

ただ、ワンストップ特例制度を使用する使用しないに関わらず、金額を増やして還元率が低くなるような返礼品を選ぶ合理的な理由はないですよね。

定期便は還元率が悪いです

これは一つ一つ検証したわけではないのですが、私が経験したいくつかの定期便(3か月ごと配送や1年間毎月配送など)で高還元率なものはありませんでした。

さらに、「お楽しみ」みたいなものだと、売れ残りのようなものが送られてきたこともあります(奈半利町さん、あなたです)。

あとは、野菜などの低還元率のカテゴリを混ぜてくる回が必ずありますね。

おたのしみ定期便 金目鯛味くらべ

 

定期便は複数回の配送料が発生する分だけ返礼品の原資が減ることになりますし、10万円ワンショットよりも返礼品自体の還元率が下がるのは容易に想像できます。

これは一つ一つ選ぶ手間をかけない「面倒くさがり」が損するパターンでしょう。

基本は1口1万円の寄付を積み上げて確定申告しましょう

金額を増やして返礼品が比例して増加する返礼品、最低寄付金額が高い返礼品などを除いては、基本的にふるさと納税は1口1万円をベースに考えた方が良いと思います。

それ以上の単価になると、先の事例のように金額を増やしたのに還元率が悪くなったり、「めんどくさがり」が損をするような返礼品をつかむ可能性が高くなってしまいます。

 

ふるさとチョイスを集計してみたところ、寄付金額のボリュームゾーンは1万円~2万円が圧倒的に多く、自治体から見ると最も競争の激しい金額帯だということが分かります。

寄付金額帯別の返礼品数
出所:検索結果一覧 – ふるさとチョイスを独自に集計

 

利用者としては、このゾーンを狙わない手はないでしょう。

ただ、1万円ずつでワンストップ特例制度を使おうとすると、今度はその「寄付先は5自治体以内」というのが制約になってしまう人が出てきます。

そのため、腹を決めて「確定申告しましょう」という話につながります。

国税庁の確定申告書等作成コーナー

 

もちろん、5自治体以内で1万円を複数口にして、ワンストップ特例制度を使うのもアリだと思います。

ただ、ワンストップ特例制度は便利な「手段」であって、それを「目的」にするのは本末転倒で、高収入であるほど「もったいない(損をする)」と思いますけどね。

「ふるさと納税で損をしない」について、ここまでのおさらいです。

  1. 金額と数量が比例しない返礼品に注意しましょう
  2. ワンストップ特例制度は寄付先が5自治体以内なら6回以上の寄付でも使えます
  3. 定期便は還元率が悪いです
  4. 基本は1万円ずつを目安に寄付しましょう
  5. ふるさと納税のためだけにでも確定申告しましょう

 

そうしないといけないという話でもないので、何か参考になりそうなことが1つでもあれば幸いです。

ふるさと納税でさらにトクするためのポイント

次は「さらにトクする」ための方法です。

 

結論としては、「同じ返礼品があるなら、ポイントサイト経由で寄付できるサイトを使いましょう」です。

基本は寄付完了に対する還元で、寄付金額に対する割合か、寄付ごとの固定ポイントの還元です。ほとんどないですが、サイトによっては寄付以外に登録でもポイントをもらえますね。

効率的に使うために、以下のような流れがオススメです。

  1. 最大手のふるさとチョイスでお目当ての返礼品を探して
  2. ポイントサイトに対応している別のサイトで同じ返礼品がないかを調べて
  3. あったら、そこで寄付をする

 

もちろん、使うポイントサイトはモッピーです。

モッピー

圧倒的にポイント還元率やポイント数が良いので、その他のサービスも含めてモッピーを使っておけば間違いありません。

 

一応、併用候補としてはハピタスがあります。モッピーにはないサイトも掲載されていたりするので、2つのサイトを両にらみで使うことをオススメします(キャンペーンで還元率が上がっている方を選んで使うのが理想ですね)。

ハピタス

ハピタスは無料でポイントが貯まるようなコンテンツは皆無ですが、申し込みや購入などのアクションで貯まるポイントの還元率が高いサイトです。

業界でも「会員の質が高い」と言われています。

モッピー経由の登録でポイントが貯まるサイト

増えたら追記していきたいと思いますが、今のところ登録でポイントがもらえるサイトは一つしかありません。

さとふる会員登録でポイントGET

一時期テレビCMを流していたソフトバンク子会社が運営していて、業界2位の大手ですね。

 

ポイントサイト経由の寄付でポイントが貯まるサイト

ふるさと納税でもらえるポイントは、寄付金額の何%かを還元するのが基本です。モッピーハピタスを比べて還元率が良い方を選びましょう。

結構な頻度で期間限定のポイントアップをしているので、ここでも面倒くさがらないで調べて小さく稼いでいくのが良いと思います。

 

モッピーでポイントが貯まるサイト

まずはモッピー経由で寄付をするとポイントが貯まる代表的な大手サイトの一部です。

 

会員登録はいいですが、上のリンクから申し込むのではなくて、モッピーを経由して寄付しないとポイントはもらえません。

キャンペーンなのかポイント還元率がアップしていたりするので、それを狙って選ぶとさらにおトクですね。

ふるさと納税でポイント還元のあるサイト

 

上の画像だと左端の「さとふる」が寄付完了につき200P(200円)のキャンペーン中なので、1万円の寄付なら実質2%のポイント還元になります。

 

ハピタスでポイントが貯まるサイト

続いてはハピタス経由で寄付するとポイントが貯まるサイトの一覧です。
※ 情報は2018年7月24日現在のものです。

モッピーとは少しラインナップが異なり、高級路線の返礼品があるサイトもありますね。

 

こちらも会員登録はいいですが、上記のリンクから寄付してもポイントは貯まらないので、ハピタスのサイトを経由して寄付するようにしてください。

その他のポイント還元など

これは少しハードルが高いですが、バリューコマース自己購入(セルフバック)でもポイントが還元されます。

2018年7月24日現在、バリューコマース経由のふるなびでの寄付は還元率1.0%なので、ハピタス経由の還元率0.7%やモッピー経由の還元率0.5%よりも高還元率となっています。

Valuecommerceの自己購入でポイント獲得

 

いかがでしたでしょうか。

ふるさと納税を利用している時点でトクをしていることは間違いありませんが、さらに一歩進んで「損をしない」「さらにトクをする」ことができることが分かったと思います。

総務大臣の通達(返礼割合3割以下を要請)や一部自治体の反発で、先行きが不透明なふるさと納税です。

活用できるうちに最大限メリットを享受しておきたいですね。

最後に、サラリーマンはiDeCo(イデコ)でも節税しましょう

ふるさと納税と並んで「利用しない人は損している」の代表格なのがiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

iDeCoは拠出した金額が所得控除されるという非常におトクな制度で、厚生労働省や証券会社が力を入れて推進しています。

まだ利用していない方は、ぜひ加入を検討してみてください(金融リテラシーの高い人ほど加入していますよ)。

 

私はiDeCoの前から拠出していた資金があり、iDeCoに移管した私の経験談も記事にしています。

ぜひ、こちらも参考にしてください。

個人型確定拠出型年金のiDeco(イデコ)

iDeCo(イデコ)の運用実績と節税効果を公開します

2018年2月27日




ふるさと納税で日本を元気に