突如誕生したJagariCoinR(JAGAR)ですが、前回は初めて経験したソロマイニングの結果を記事にしました。
今回はJagariCoinRのソロマイニングする方法を書いてみたいと思います。
マイニングプールができるまではソロマイニング以外はできないので、それまでのつなぎだと考えています。
人が増えるにつれて掘りにくくなるとは思いますが、まだまだソロのレベルでもブロックを発見できています。
(2018年4月19日追記)早くもキツくなってきたのでプールへ移動しました。
JAGARのマイニング方法
現在、マイニング方法として、「ウォレットを使ったマイニング」と「cpuminerを使ったマイニング」の2種類があります。
どちらも公式に配布されているものを使用します。
これまでも cpuminer(minerd)を使ったことがあれば、解説不要で使えると思います。
恒例の事前準備(セキュリティ)
まずは、恒例のウイルス対策ソフトの停止やWindows Defenderなど、マイニングを阻止しようとするセキュリティ機能は停止していおいてください。
この方法は詳しく書いているので、下記の記事を参考にしてください。
ウォレットのダウンロードとインストール
次に公式ウォレットをダウンロードのうえインストールしておいてください。
これはマイニング方法に関わらず必要となり、受信アドレス(JAGARアドレス)を取得するのにも必要です。
jagaricoin-project/jagaricoinR


ダウンロード後に jagaricoinR-qt.exe を起動して、ブロックチェーンを同期させておいてください(時間かかります)。
ウォレットを利用したマイニング
まずはウォレットを利用したマイニングです。
気を付けるポイントは多くないですが、アルファベットの大文字・小文字には注意してください。
1. jagaricoinR.conf のファイル作成
下記のフォルダに jagaricoinR.conf というコンフィグファイルを作成します(R は大文字です)。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\JagariCoinR
フォルダはC:ドライブからたどっていけば簡単に見つかります。


メモ帳で 新しいファイルを作って、.txt の拡張子を .conf に変更すれば良いです。
2. jagaricoinR.conf の中身を記述
作成したconfigファイルに下記のテキストをコピペします。
rpcpassword=password
rpcallowip=127.0.0.1
rpcport=10610
daemon=1
server=1
gen=0
ここの内容は悪用できる類のものではないため、特に変更を加える必要はありません。
下の画像は私が実際に使用している jagaricoinR.conf の中身です。


私は血迷って rpcpassword をオリジナルにしてしまいましたが、意味ないので後悔しています(画像のマスキングも面倒ですし…)。
3. ウォレットを起動させてバッチファイルを起動
jagaricoinR.conf の内容を保存したら、ウォレットを起動(起動しっぱなしだった場合は再起動)させてください。
configファイルは起動時にしか読み込まれないので、変更を加えた場合はウォレットを再起動させる必要があります。


いわば、このウォレットがマイニングプールのような働きをするため、マイニングする際は常にウォレットを起動させておいてください。
あとはウォレットに同梱されていた “マイニングバッチ.bat” を起動させるだけです。


バッチが起動すると、コマンドプロンプトで画面が表示されて、下の画像の状態で停止します。


これで正常に動いています。
見ただけでは何が起こっているのか分かりませんが、タスクマネージャーを見ると、“Windos コマンドプロセッサ” と “JagariCoinR” のCPU使用率が上がっていることが分かると思います。
動かない場合
“jagaricoinR.conf” か “自分の環境” に原因があると思われます。
まず、configファイルの内容に間違いがないか再確認してください。
次に、WIndows Defender の「ファイアウォールとネットワークの保護」で、プライベートネットワークがオンになっていると動きませんでした(私の経験)。
あとは、詳しい人に助けを求めましょう。
ウォレットでのマイニングは非推奨
ウォレットでのマイニングは初めてだったのですが、お手軽な反面、下記のような使い勝手の悪さを感じました。
- CPU使用率を見ないと、そもそも動いているのか分からない
- 使用するスレッド数などの調整ができない
- どれくらいのハッシュレートが出ているのかも不明
- 長時間動かすとCPU使用率100%張り付きで動きが怪しい
個人的には、あまりオススメできません。
cpuminerを利用したマイニング
次は、BitZeny・KOTOなどのCPUマイニングでも使うcpuminer(minerd)を使ったマイニングの方法です。
できるなら、こちらの方法をオススメします。
1. cpuminerをダウンロード
公式Githubから最新のccminerをダウンロードしてください。
jagaricoin-project/jagaricoinR


さすがに今は大丈夫ですが、最初は4ファイル中3ファイルが動かない状態で、開発者さんが手探りながら色々と整備してくれていました。
正式版のリリースまでには情報も整理されていることでしょう。
2. 起動用バッチファイルを作成
次に、起動用のバッチファイルの作成です。
同梱されている “JagariCoinR.bat” を使っても丈夫です(中身は要編集)。
私の場合、環境によって使用するスレッド数を変えているので、下記のように自分にとって分かりやすいファイル名で用意しています。


要するに、ファイル名は何でもいいということですね。
3. 起動用バッチファイルを編集
作成したバッチファイルの中身を編集します。
“jagaricoinR.conf” のファイルで何も変更していなければ、同梱されいたバッチファイルのアドレス部分を変更するだけで大丈夫です。
上記の青文字の部分がJAGARアドレスなので、自分のアドレスに書き換えてください。
3. バッチファイルを起動
あとは、ウォレットを起動した状態でバッチファイルを実行すれば、しばらくするとマイニングが開始されます。
理由は知りませんが、起動からマイニングが始まるまでに、フリーズを疑うくらい時間がかかります。
動かない場合、ウォレットでのマイニング方法と同じ原因を疑ってください。
ソロマイニング初心者のかたへ
これからソロマイニングに挑戦されるかたに、マイニングプールでのマイニングとの違いをお伝えしておきたいと思います。
yay!!!は見られません
ソロマイニングでは、ほとんど yay!!! が出ません。
そして、よほどタイミングが良くないと、yay!!! を直接見ることすらないと思います。
ウォレットでのマイニングもcpuminerでのマイニングも、ウォレットの「最近のトランザクション」に表示されているのを見て、そこで初めてブロック発見を知るケースがほとんどだと思います。
yay!!!が表示されるのは「自分がブロックを発見したタイミング」のみです。
もちろん、その場合のみマイニング報酬(JAGAR)がもらえます。


見つからないときは何時間も見つかりませんが、運が良いと連続してブロックを発見するようなこともありました。
今から始める価値はあるか
十分に価値あると思います。
ただ、日に日に参加者が増えると思われるのと、ツールが揃ってGPUまで参戦しだすと、一気にソロマイニングは厳しくなると予想しています。
今のところ、Ryzen7 1700だけでも1時間に1-3ブロックは発見しているので、まだまだ十分に参入する余地はあると考えています。


なかなかソロマイニングをする機会はないと思うので、色々と貴重な経験ができている感じですね。
この記事がソロマイニング挑戦のお役に立てば幸いです。