1500種類を超えると言われる仮想通貨の中で、それをマイニングするためのマイニングプールも色々とあります。
そのマイニングプールの中にも、方式の違いがあることをご存知ですか?
国産の通貨で言うと、KOTOは事前登録が不要なNOMPというマイニングプールが多く、BitZeny(ビットゼニー)は事前登録が必要なMPOSというマイニングプールが多いようです。
今回は、その2つの中でも、登録が必要なMPOSの登録方法からマイニングまでの事前準備をご紹介したいと思います。
これからマイニングを始めようとしている初心者向けの内容になっています。
MPOSは大半が同じ仕様です
MPOSはGithubでソースコードが公開されていて、多くの仮想通貨マイニングプールが同じプログラムをベースにしたものを使っています。
今回はKOTOのマイニングプールのうち、「大人の自由研究」というプールを使ってみたいと思います。選んだ理由は特にありません。
「大人の自由研究」ではBitZenyとKOTOのマイニングプール(MPOS)が用意されていて、どちらも同じように進めれば大丈夫です。
また、BitZenyでもMONAでも何でも、同じMOPSのシステムを使っていれば、同じように設定していけば使えます(見た目が大体一緒です)。
どのマイニングプールを使えばいいのかについては、下記の記事を参考にしてください。
ユーザー登録からワーカー登録まで
ひとまず、マイニングに最低限必要な設定まで完了させましょう。
設定しなくてもいい細かい設定は、最後に載せておきます。
まずはSing up(ユーザー登録)から
それでは、ユーザー登録から始めましょう。
サイトの右上にある “Sign Up” をクリックして進みます。


ユーザー情報の入力~アクティベーションまで
迷うポイントはないと思いますが、事前にウォレットのアドレスを用意しておく必要があります。
早く進めるのであれば、オンラインウォレットでアドレス発行するのが良いと思います(後でローカルウォレットを作りましょう)。
KOTOのアドレス取得については、以下の記事を参考にしてください。


PINには数字4桁を入力します。
ここで設定したPINは、ログイン後に各種設定の変更をする際に使います。
“Register” をクリックすると、メールが送られるので、アカウントのアクティベーションに進みます。


メールボックスを確認するとリンクが記載されているので、クリックしてください。


プールのページに遷移して、下のメッセージが表示されればアクティベーションまで完了です。


ログインしてワーカー登録に進みます
“Sing Up” の下にある “Login” を押して、先ほど登録したメールアドレスとパスワードで管理画面にログインします。


次に、マイニングするワーカー登録を行います。
イメージとしては、「アカウント(ユーザー名)」があって、その下に実際にマイニングする「ワーカー」を作る感じです。
メニューの一覧から “My Account” > “My Workers” と進めましょう。


ワーカー登録をします(重要)
ワーカー登録ですが、分かりやすいように、私の登録情報をマスキングせずに載せておきます。
ワーカー名は何個でも自由に作れます(上限あるかも)。
ここで設定するパスワードは悪用される類のものではないため、”password” のままにしておいて良いです。


上の例では、ToshiyaHayashiがユーザー名で、userがワーカー名です。
マイニングソフトにコマンドを入力する際、ToshiyaHayashi.user という形にして「ユーザー名.ワーカー名」の形で書きます。
ユーザー名とワーカー名の間には .(ピリオド)を入れることを忘れないでください(この画面ではなく、マイニングツールでの話です)。
- ユーザー名 + .(ピリオド)+ ワーカー名 で構成されます
- ユーザー名は固定なので、ワーカー名を変えてワーカーを区別します
- マイニングソフトでは基本的に -u のあとに記述します
例えば、端末ごとにワーカーを変える場合、web や iphone という名前のワーカー名を作って、マイニングソフトにToshiyaHayashi.webやToshiyaHayashi.iphoneのように入力することになります。
./minerd -a yescrypt -o stratum+tcp://koto.ukkey3.space:3333 -u TohsiyaHayashi.user -p password
./minerd -a yescrypt -o stratum+tcp://koto.ukkey3.space:3333 -u ToshiyaHayashi.web -p paswword
スペックに差がある複数端末でマイニングする場合、ワーカー名は分けることをおススメします。ワーカーを分けないと、低スペックな端末が高スペックな端末と同じ難易度で掘ることになってしまいます。
ここまでの設定で、既にマイニングするための準備は完了しています。
マイニングを始めてもいいですが、どれくらい貯まったらマイニング報酬を払い出すかなどの設定も見ておきましょう。後回しにしても問題ありません。
その他の設定
他にも、自分のウォレットにマイニングを「自動的に払い出す条件」の設定や、貯まっているマイニング報酬を「すぐに払い出す(キャッシュアウト)」といった操作ができます。
まずは、メニューから “Edit Account” を選択してください。


アカウントの詳細画面に遷移するので、下記の画面を参考に必要に応じて設定してください。


Donation Percentage(寄付)
マイニングプールにfeeがない場合は寄付を1%くらいに設定して、feeがある場合は0%でも問題ないと思います。
この寄付がプールの運営費になるので、感謝の気持ちを数字にしてください。
Automatic Payout Threshold(自動払い出し設定)
マイニング報酬がどれくらい貯まったらウォレットに払い出すかを設定します。
小まめに出金すると手数料がもったいないので、数日・1週間くらいで貯まる数量を目安にすると良いと思います。
Cash Out(払い出し)
まだ自動払い出しの水準までは貯まっていなくても、既に貯まっている仮想通貨を即時出金します。


PINを入力して、“Cash Out” を押すだけで完了です(自動払い出しと同じ手数料かかります)。
これで、その他の設定についても終わりです。
拍子抜けするほど簡単ですよね。
事前登録不要なNOMPと使い分けましょう
今回ご紹介したMPOS以外にも、NOMPという事前登録が不要なマイニングプールも存在します。
ウォレットアドレスさえあれば、NOMPの方が手軽に始められるのが特徴です。
管理画面で報酬を確認する必要がなければ、NOMPを使っても良いでしょう。
KOTOのNOMPの設定について、今回のように説明した記事を書いているので、興味があれば参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事がマイニングライフを始めるにあたっての参考になれば幸いです。