記事中にあるMoon Bitcoinなどのフォーセットは不正利用との戦いに敗れて閉鎖されました。現在は10年弱の歴史がある最大手のFreeBitcoin(フリービットコイン)しか安定的な運営をできていません。詐欺に遭わないためにもフォーセットの利用はFreeBitcoinに集中して、あれやこれやと手を出さないようにしましょう。
仮想通貨(暗号資産)の価格が下落するたびに気が重くなったり、損切りして楽になりたいと思うことがありますよね。最初から長期のガチホ前提であっても、含み損には本当にモヤモヤさせられます。
相場に大きなボラティリティ(価格の変動幅)があるのは嬉しいですが、その変動が下方向に働くのはHODL組としては好ましくないですよね。たとえレンジ内の動きであったとしても、暗号資産業界全体にも大きく影響するビットコインの下落は精神的に疲弊してしまいます。

底が割れるたびに狼狽売りしてしまいそうになる人もいるでしょう。そして、自分が売った途端に上昇トレンドにトレンド転換してしまったり。
そんなときは少し相場から離れて、Faucet(フォーセット)から無料で仮想通貨をもらうことをオススメします。フォーセットとは「決まった時間ごとにビットコイン」を無料でもらえる仕組みのことです。
これは単に気を紛らわせるという話ではなく、「仮想通貨の相場が下落したときはフォーセットでもらえる量が増える」という合理的な理由があります。
ただ、冒頭に記載したとおり、今はFreeBitcoin(フリービットコイン)くらいしか生き残っていません。選択肢は皆無です。
下落相場ではClaimできる通貨の量が増えます
繰り返しになりますが、仮想通貨の価格が下がるとFaucetで受け取ることのできる通貨の量が増えます。これは体感でも分かりますが、理屈上も間違いありません。
Moon Dashの説明文(再掲)
まずは、サイトに書かれている該当する説明文を振り返っておきましょう。例に挙げているのは閉鎖済みのフォーセットで少し古いですが、この仕組みは今も変わっていません。
下の文章はDASHがもらえた Moon Dash(閉鎖) のもので、FreeBitcoin(フリービットコイン)も同じ仕組みです。

これらのClaimレートは、現在のDASH/USDの交換レートや広告・寄付などによる収益など、いくつかの要素に応じて自動的に調整されます。そのため、フォーセットでは可能な限り多く払い出せるようにしますが、フォーセットの量は状況によって増減することがあります。
実際のところ、「運営会社の収益による増減」は分かりませんが、「相場の変動による増減(Claimできる量の変化)」は非常に分かりやすいです。如実に変わります。
通貨の価格変動により増減する量
それでは次に、価格が変わると実際にどれくらい増減するのか、Moon Dash(DASH)を例にして確認してみましょう。比較するのは少し古いですが、2018年5月4日と6月11日でたった1ヵ月でこれだけ変わるというのが分かります。

なんと、1ヶ月強の間に1回のClaimで受け取れる量が 70% も増えています。これは大きいですね。ちなみに、同じ期間の Moon系のフォーセットでは DASH が一番増加していました。
次に、この増加の背景にあるUSD建てのDASH価格を確認してみましょう。

なんと、500 USD から 270 USD まで、1カ月で46%も値下がりしています。サイトの説明文には「米ドル建ての交換レート」と記載されていたので、DASH/USDを載せていますが、為替の影響はありつつも日本円の価格も同じような値動きです。
例に出したMoon Dashの場合、最も短い5分間隔では0.008円相当のDASHを配布しているため、そのDASHの価格が下がると、同じ0.008円に相当するDASHの量が増えるということです。非常に単純な話ですね。
運営側はDASHの量を固定もできるでしょうが、価格が上がったときに負担が増えることにもなるので、配布する量を相場連動にしておくのは合理的だと思います。
価格変動46%に対して、Claimできる量が70%増えているということで、差分の24%が広告収入の増収による上乗せなのかも知れません。正直、これは全く分からない部分なので推測です。
その他の通貨も増えています
ここまではDASHを例に見てきましたが、その他の通貨でも同じようにClaimあたりに受け取る通貨の量が増えています。Bitcoin Cash(BCH)がもらえる Moon Cash(閉鎖) は同じ期間に40%近く増えています。

Litecoin(LTC)がもらえる Moon Litecoin(閉鎖) は30%弱の増加です。

ほかにも、Moon Dogecoin(閉鎖) で40%、Moon Bitcoin(閉鎖) も20%ほど増加しています。Moon系ではない他のFaucetも、同じようにClaimあたりに受け取れる量は増えています(これも確認しました)。
どのサイトも、よく言えば市況に応じて顧客還元してくれていたということですね。還元率を下げれば運営者側の利益率が上がりますが、これをしていないということです。
ちなみに、受け取る量が増えるということは、通貨の価格が下がっているということです。素直には喜べない複雑な心境ではありますが、相場に対して何かできることもない以上、私たちはコツコツと仮想通貨の保有量を増やす努力をするのが良いでしょう。
そのため、冒頭の「下落相場はフォーセットのチャンス」という話につながります。
まだフォーセットを活用していない人がいたら、ぜひ利用してみてください。無料でもらえるということは、受け取った仮想通貨は全て自分の利益になります。このコツコツが実を結ぶ日を信じましょう。
繰り返しますが、記事中で紹介しているMoon Bitcoinなどのフォーセットは全て閉鎖されています。現在は10年近い歴史がある最大手のFreeBitcoinしか信頼できるフォーセットはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、下落相場の中で少しでもポジティブな気持ちになる一助になれば幸いです。