Equihash(エクイハッシュ/イクイハッシュ)とは

Equihashとは

 

2018年5月4日、BitmainがEquihashに対応したASIC(Antminer Z9 mini)の販売を開始しました。ASIC耐性でEquihashを採用していた通貨は、今後のアルゴリズム変更について議論しているようです。Zcashは2019年1月現在もアルゴリズムを変更していません。

 

個人レベルの弱小マイナーでもEquihash(エクイハッシュ/イクイハッシュ)という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

NVIDIA系のグラフィックボードと相性が良いため、Awesome Minerなどのマイニングソフトを使っていると、高頻度でEquihashでマイニングしていますよね。

マイニング Equihash

 

今回は、このEquihashについて簡単に調べてみたので、Wikipediaではスタブ扱いされていましたが、その内容を意訳してみたいと思います(内容は薄いです)。

全く知らなかったのですが、最初から仮想通貨のアルゴリズムとして作られたものだったんですね。

Equihash(Wikipedia英語版の意訳)

Equihashはルクセンブルク大学のSnT(Interdisciplinary Centre for Security, Reliability and Trustという学術センター)が開発したメモリ指向のPoW向けアルゴリズムです。

概略

Equihashを開発したのは、ルクセンブルク大学のCryptoLUXという研究グループの一員だったAlex Biryukov とDmitry Khovratovichです。

2016年にサンディエゴで開かれたNDSSシンポジウム(Network and Distributed System Security Symposium)で紹介され、2016年春にはセキュリティやプライバシー、ASIC耐性の観点から、Equihashは仮想通貨Zcashのマイニングアルゴリズムとして組み込まれました。

ビットコインマガジンでは「CryptoLUXの研究者によると、Equihashは特殊なマイニング機器を使用する有力マイナーによるマイニングの中央集権化を退け、仮想通貨の”非中央集権化”に貢献している」と掲載されました。

Equihashでマイニングできる仮想通貨

  • Zcash
  • Zoin
  • Zclassic
  • Bitcoin Gold
  • Komodo

出所:Equihash – Wikipedia

Equihashと言えばZcash(ZEC)

Wikipediaにも書いてあるとおり、Equihashと言えばゼロ知識証明のZcashというくらい有名ですね。特に、マイナーにとって。

Zcashロゴ

 

その他にも、Zerocoin系のZoin(ZOI)やZcashからハードフォークしたZclassic(ZCL, 現Bitcoin Private)にも使われています。匿名通貨に多く使われている印象です。

 

意外なのはBitcoin Gold(BTG)で、BTGはBitcoin(BTC)からのハードフォークですが、BTCや同じフォークコインのBitcoin Cash(BCH)が採用しているSHA-256とは違うアルゴリズムを採用しているようです。

 

ASICやFPGAのような特定の目的に特化した機器に対して、その独占に対するアンチテーゼとして存在するアルゴリズムだということが分かりました。その経緯があるので、EquihashはGPUマイナーに親しみがあるアルゴリズムだということのようです。

 

これからもEquihashが誕生の目的を果たす限り、私のような弱小GPUマイナーはお世話になり続けるのでしょう。

もっと詳しく知りたいときは

Equihashを開発したルクセンブルグ大学の研究グループCryptoLUXが作っているページがあったので、参考までにリンクを載せておきます。

エクイハッシュの概要

 

CryptoLUX > Equihash(英語)
https://www.cryptolux.org/index.php/Equihash

フルバージョンの論文(英語・PDF)
http://orbilu.uni.lu/bitstream/10993/22277/2/946.pdf

 

私は日本語で書かれていても理解できない内容というのが、斜め読みしてみた感想です。




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