サラリーマン(会社員)が副業を行うとき、何をどこまで経費として計上できるのか気になりますよね。
私自身はフルタイムで働いている普通のサラリーマンです。
本業の給与所得に加えて、株の譲渡益(申告分離課税)や仮想通貨の所得(総合課税)があり、2018年からはマイニングなどでも所得が発生することになりました。
2017年は収益を丸ごと所得金額として確定申告(白色申告)することになり、かなりの納税になってしまいました(所得に対して大きな控除は所得控除のみ&これは年末調整で終わっています)。
税金には触れていませんが、2017年の収支実績は下記で記事にしています。
ということで、2018年からはマイニングを副業と位置付けて、所得に対してかかった経費を計上して帳簿をつけ始めています。実際に帳簿につけている経費をまとめましたので、サラリーマンの副業の一例として少しでも参考になれば幸いです。継続性のために2019年も同様です。
帳簿には、無料版と有償版の違いがサポートの有無だけの「
副業で計上している経費
2018年から趣味のレベルながらマイニングを行っているため、そこで発生した必要経費は所得から差し引く必要があります。もちろん、「仮想通貨の売却益」や「マイニング報酬」の所得から引くということで、それだけ課税対象の所得が減るということですね。要するに、税金も減るということです。
経費についてですが、「結果的に副業による所得に対する節税に見える」のであって、最初から本業の所得からの税金還付や節税を目的にした動きをすると、脱税や税務署との見解の相違につながってしまうので注意しましょう(要するに、目を付けられやすくなるようです)。
それでは、私が実際に経費に計上している(計上した)内容をご紹介していきます。
固定資産(3年償却)
10万円を超えるものは固定資産として減価償却をしなくてはいけないので、これは帳簿で今後3年間は管理していかないといけません。
マイニング用のゲーミングPC
これはマイニングを利用目的として購入したもので、設定して24時間365日放置しているものです。ゲームはしません。


固定資産に該当するものは、今のところマイニング用のゲーミングPCくらいです。
毎月の経費(ランニングコスト)
これは毎月発生するもので、これまでは生活に使っていた分を事業用と切り分けて経費とする部分が出てきました。
事業を行わなくても払っていたものもありますが、事業用途でも使うので生活分と按分しています。
電気代(水道光熱費a/c)
合理的に実費と推測される料金を経費としています。
実際にマイニングで消費している電力量に対して、適用されてる電力量料金をかけて金額を算出しています。
私の場合、東京ガスの料金表で第3段階料金+燃料調整費(大体マイナス3円)が適用されます。


東京ガス
消費電力の推計ですが、私はワットモニターを購入して、実際にCPU・GPUを全て動かしているときの消費電力を計測して電気料金を算出しています。
プロバイダ料金(通信費a/c)
月額料金の50%をマイニング用としています。
マイニングはインターネットの常時接続が必須のため、使用時間基準では副業分が9割以上のはずですが、客観的に説明するログのようなものもないので50%としました。
電話料金(通信費)
月額料金の50%をマイニング用としています。
インターネットのために契約している電話回線で、音声通話は使っていないです。プロバイダ料金と同じ考え方で50%としています。
レンタルサーバー代(通信費)
このサイトの運営にしか使っていないので、さくらのレンタルサーバ(スタンダード)
ドメイン維持費(通信費)
このサイトのドメイン維持費で100%経費計上しています(支払は1年間を一括払い)。
見落としていたので、Google Driveを追加しました。(2018年4月3日追記)
Google Drive 利用費(通信費)
このサイトや仮想通貨取引などのデータ保存に使っていますが、プライベートで写真などのバックアップにも使っているので50%を経費にしました。
購入したもの(消耗品費)
副業に使うものとして購入したもの(10万円未満)は全て経費として計上しています。
今のところ、グラフィックボード、USB有線キーボード、


特に、エレコム製の大風量USB扇風機は、冬であってもグラフィックボードに熱だまりができないようにする熱対策の必須アイテムですね。
これからの予定
副業分の所得がプラスのうちは、その所得の範囲内で経費を計上することにしています。
副業分の所得を超えた経費を費やして、本業の所得を減らして税金の還付を受けることは絶対にしません。副業だけで生活できる水準でない限り、本業の所得から経費を差し引ける「事業所得」として認められるのは事実上不可能と言われました。
ということで、これからは以下のような動きをする予定です。
- 年末の時点で保有銘柄で含み損があったら損失確定します
- プラスとなっている所得の範囲内で、副業用の設備投資を行います
2017年のように1,000万円単位の収益はないと思っていますが、そうなった場合は別室を借りてマイニングを行うくらいの投資を行うつもりでいます。2017年は仮想通貨長者が利益圧縮のためにグラフィックボードを買い占める動きがあったとかなかったとか…。
そして、副業の収益が伸びたら、念願の青色申告デビューです。
帳簿さえあれば怖くない
白色申告は単式簿記かつ何に記録していても大丈夫のようなので、私はExcelと「やよいの白色申告(無料)」を利用して税務調査が入っても大丈夫なように備えています。
やよいの白色申告 オンライン
正直、マネーフォワードなど、他のクラウド会計ソフト(feeeやMFクラウド会計)は「無料で使える範囲は実用的でない」のが実態です。
試用のために無料版を用意しているのでしょう。正直、課税所得1,000万超の個人事業主クラスや頻繁な入出金が発生するような業種でない限り、有料の会計ソフトを利用する必要はないと思います。
MFクラウド確定申告 https://biz.moneyforward.com/
確定申告用には「やよいの白色申告」から出力できる申告書を使用して、Excelはマイニング報酬の受け取り履歴や仮想通貨の売買履歴などの記録用にしています(複式簿記で言う補助簿です)。
ちなみに「やよいの白色申告」には、こんな感じで記帳しています。


マイニング報酬を受け取った際のレートなどあるので、それをExcel側で管理しているイメージです。あくまで補助です。


やり方は色々とあると思うので、まずは「やよいの白色申告」の無料版で使い勝手や相性を確認してみるのがいいと思います。「やよいの白色申告」も使わないとなると、白色申告であっても自分で終わらせるのは色々危ないかも知れません(というくらい、「やよいの白色申告」の無料版であっても確定申告には十分です)。


税金から逃げても百害あって一利なしなので、節税・脱税を考える時間は別のことに使いましょう。そして、副業が副業の規模感のうちは、会計ソフトは無料で十分だと思います。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が副業に励むうえでの参考になれば幸いです。